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2007年11月09日(金) 13時24分

「氏名不詳」の男に銃刀法違反罪で罰金刑判決 京都地裁朝日新聞

 今年8月、京都市上京区の上京署出町交番内で、カッターナイフを持ったまま警察官に抱きつこうとしたとして銃刀法違反罪に問われた氏名不詳の中年男に対する判決が9日、京都地裁であった。柴田厚司裁判官は「氏名などは明らかにしていないが、犯行は認めている」と述べ、求刑通り罰金10万円を言い渡した。男は最後まで住所、氏名などを明かさなかった。

 裁判官は「あなたなりの事情があるのかも知れないが今後、こういうことが起きないよう生活して下さい」と諭した。

 判決などによると、男は8月8日午後8時半ごろ、出町交番に寄って、警察官に「道に女の人が倒れている」とうそを言い、道の方を向いた警察官にカッターナイフを持ったまま抱きつこうとした。

 男は初公判で、カッターナイフを持っていた理由も「言えません」と供述。検察官による被告人質問で「周りの人に知られるのが嫌で(氏名などを)答えないのか」と聞かれても、「答えられません」と述べた。

http://www.asahi.com/national/update/1109/OSK200711090025.html