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2007年11月09日(金) 10時00分

カネをもらっていたのは十数人 防衛疑惑解明、尻切れトンボ日刊ゲンダイ

 小沢騒動の余波が防衛汚職の追及にも広がっている。民主のズッコケで、8日午後に開かれる予定だった守屋武昌前防衛省事務次官の証人喚問の実施が危ぶまれている。
 与党は、2日夜に野党が単独で守屋の喚問を議決したことに「全会一致が原則」と猛反発。江田五月参院議長は民主党の簗瀬進参院国対委員長に電話し「喚問が野党単独にならないか心配している」と再考を促した。
 防衛商社「山田洋行」の宮崎元伸元専務も参考人招致が決まっていたが、「東京地検から事情聴取を受けている」として出席を拒否した。宮崎と一緒に招致する予定の同社の米津佳彦社長は5日現在、国会に一切連絡を寄越していない。防衛省の寺岡正善元課長の参考人質疑も“秘密会”になった。
 宮崎を巡っては、額賀財務相が2年前の防衛庁長官就任直前、「車代」として20万円を受け取っていたほか、久間元防衛相にも100万円が渡ったとされている。
 また、6日の産経新聞によると、宮崎は政治家ら15人の政治資金パーティーに、チケット購入代などとして総額1200万円を支出していたことも発覚。なかでも計540万円と突出していた自衛隊出身の田村秀昭元参院議員には、89年の参院選資金として2億円を捻出していたことも新たに分かった。尻切れトンボは許せない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000009-gen-ent