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2007年11月09日(金) 10時00分

「官僚婦人会」キャリア妻の悲鳴日刊ゲンダイ

 防衛省汚職疑惑をめぐり、守屋武昌前事務次官のオネダリ妻にも火の手があがっている。幸子夫人は、防衛省幹部職員の妻のみが入会できる親睦組織「美鳩会」のトップに君臨。如才ない仕切りで他を圧倒していたというが、こういった婦人会は官僚の世界では珍しいものではないようだ。
 霞が関事情に詳しいルポライターの横田由美子氏はこう言う。
「専業主婦で時間のある夫人が多いからか、どの省庁にも大なり小なり親睦グループが存在します。財務省の婦人会は若手官僚にお見合いをアレンジしていましたが、最近は上司の紹介を嫌がるので機能しなくなってきた。防衛省に匹敵するほど組織化されているのは、外務省の婦人会です」
 その名も「かすみがせき婦人会」。活動はボランティアや講師を招いた勉強会、海外代表団夫人らとの会食などだ。
「海外赴任先の現地情報を交換したりパーティー作法を身につけたりと、外交官夫人の心得も学びます。表向きは内助の功のためと聞こえがいいですが、内実はシ烈。ここで嫌われると夫の出世に響くので必死で食いつきます。ただ、外交官は2世3世が当たり前で、夫人も名家のご令嬢が多く、経歴がモノを言う世界。後ろ盾のない奥さんは鼻も引っ掛けられません」(横田氏=前出)
 職場結婚したバイト嬢などは悲惨の極み。「会合中、飾られた花の水やり係をやらされた。でもお花には触ることも許されなかった」なんて話もある。夫以上に過酷な戦場に悲鳴を上げるご夫人も少なくないそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000012-gen-ent