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2007年11月09日(金) 10時00分

あの人は今こうしている 平山みき(「真夏の出来事」が懐かしい歌手)日刊ゲンダイ

♪彼の車に乗って……という歌い出しの軽快なリズムが印象的だった「真夏の出来事」。昭和46年、平山みき(当時・平山三紀)さんが個性的な声で歌って大ヒットした。2年前、“おしどり夫婦”で知られたばんばひろふみとの離婚のニュースが流れたが、最近どうしているのか。

 会ったのは、都営大江戸線赤羽橋駅に近い所属事務所1階応接ルーム。平山さんは明るいブルーのセーターに、着物をリフォームして作った黄色いミニスカート姿で現れた。まぶしいくらいにハデだ。
「黄色はワタシのラッキーカラーだといわれ、最近、ブルーもいいとわかったので、身につけるようにしてるんです。でも、普段はちょっと地味にしてますよ。電車に乗って、ジロジロ見られることもありますけど、フフフ」
 ハイ、確かに一般人には見えません。
「ここにきて、だんだんハデになってきたのかしら。結婚してからずっと、家や子供のことを優先してましたからね」
 離婚を機に本格復帰。去年11月、14年ぶりにアルバムを吹き込んだ。
「“離婚してよかったね”とか“歌うべきだ”と言ってくれる人もいて、深く考えずに戻ってきたんですけど、また歌える環境があるのはすごいことですよね」
 先月24日、ジャズテイストの新アルバム「恋の気分で」をリリースした。
「『恋の気分で』はいつでも味わいたいと思っています、フフフ。ただ、今は恋より歌。ジャンルに関係なく、“平山みきの歌”を楽しんで歌っていきたい。CSの『キッズステーション』チャンネルでボサノバ風に歌った童謡の『もみじ』が、流れたりもしたんですよ」

 ジャズバー「銀座スウィング」や、横浜・関内のライブハウス「FRIDAY」で3カ月に1度、歌っている。
 東京滞在が増えたにもかかわらず、今も元夫と暮らした京都でマンションにひとり暮らす。
「20年以上京都に住んでたので、お友達もたくさんいるし、引き払うのは寂しくて。カレに対して? いっぱい感謝しています。結婚したことも、子供を産んだことも、すべていい経験でしたもの」
 27歳の一人息子は俳優として活動後、今はプロボクサーになるべく修業中だとか。
 さて、平山さんは銀座の音楽喫茶「メイツ」で歌っているところをスカウトされ、昭和45年、「ビューティフル・ヨコハマ」でデビュー。翌46年、「真夏の出来事」が50万枚と大ヒット。独特の歌声で、抜群のインパクトを残した。
「ワタシって、よく遊んでるイメージだったでしょ。でも、本当はお酒もたばこもやらないマジメな子で、そんなイメージで見られるのはすごくイヤだった。今はそういうイメージも個性的と思えるようになり、すごいスキになりました」
「恋の気分で」の発売を記念し、11月19日、日本橋三越で12時30分と14時30分の2回、コンサート&サイン会を行う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000004-gen-ent