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2007年11月08日(木) 10時39分

「鏡音リン」ミク超えなるか 12月デビュー♪産経新聞

 音楽制作ソフトウェアメーカーのクリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)は8日、同社の公式ブログで「VOCALOID2 キャラクター・ボーカル・シリーズ」の第2弾となる製品について正式に発表した。

 製品名は「鏡音リン」(かがみねりん)で、声優の下田麻美さんの声をベースに開発。ブログによれば、「声の通りが良く、言葉が聞き取りやすいハッキリとしたサウンドを特徴とし、パワフルなダンス/ロック系ポップス、ソウルフルなポップスや歌謡曲、また細やかなエディットを加える事によって演歌のような特殊な歌唱にも適応」できるという。キャラクターのイラストは第1弾に引き続き、イラストレーターのKEIさんが担当。発売は12月を予定している。

 「VOCALOID2 キャラクター・ボーカル・シリーズ」は、ヤマハが開発した音声合成技術「VOCALOID」を利用した、歌詞と音符を入力するだけでリアルな歌声を作成することのできるソフトウェア。第1弾は声優、藤田咲さんの声をベースにした「初音ミク」(8月発売)で、動画共有サイト「ニコニコ動画」では、“ミクに歌わせた曲”が多くの人によって投稿され、独自の文化を形成している。

 今回“声の主”として起用された下田さんは、バンダイナムコゲームスのアイドル育成ゲーム「アイドルマスター」に登場する双子のキャラクター「双海亜美」「双海真美」の声を担当したことをきっかけに、「ニコニコ動画」を通じて広く知られるようになった。特に、ゲーム中で双海姉妹(下田さん)が歌う曲「エージェント夜を往く」に出てくる「溶かしつくして」という歌詞をあえて舌足らずに「とかちつくちて」と歌ったことから、いまや「とかちつくちて」や「とかち」というキーワードが下田さんの代名詞ともなっている。

 はたして、“先輩”のミクを超える人気となるか−。

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