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2007年11月08日(木) 10時00分

米シティCEO辞任“日興コーディアルの憂鬱”日刊ゲンダイ

 米シティグループのプリンスCEOが辞任——。サブプライム関連の損失額が7—9月決算で約65億ドルに達した責任を取った形だ。米メリルリンチのオニールCEOに続く辞任劇となる。
 シティCEOの辞任は、日興コーディアルグループの行方に影を落としそうだ。プリンスCEOは、日興の完全子会社化を推し進めてきた人物。日本初の三角合併が実現する来年1月を待たず辞任に追い込まれたことで、日興の完全子会社スケジュールに狂いが生じかねない。
 心配はもうひとつある。米シティの株価下落だ。先週末(ニューヨーク)には年初来安値となる36ドル台まで一時下落、2日終値は37.73ドルだった。このまま株価低迷が続き26ドルまで下がると、三角合併に黄信号がともる。26ドル以下だと、日興は三角合併を解消できる契約になっているからだ。
 そんな中、シティグループは5日東証1部に上場した。初値は前週末のNY終値より250円高い4580円だった。滑り出しはまずまずだが、この先どうなるか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000011-gen-ent