奈良県警の２０代の男性巡査が、インターネットの会員制コミュニティーサイト「ミクシィ」に、捜査の内容の一部や事件発生直後の状況などを頻繁に書き込んでいたことがわかった。職務中に携帯電話を使って書き込んでいたこともあったといい、県警は「警察官としての適切さを欠く」として口頭で注意した。
県警によると、巡査は所轄署の交通課に勤務し、８月ごろから書き込みを始めた。自分の日常生活をつづる中で、「重傷ひき逃げ事件が発生しました。被害者は少しマズイ状態。捜査にかかわるものとしてやっぱり許せない」「明日は暴走族に対し逮捕令状が出たということで一斉検挙に着手するんで応援派遣で朝早く集合」「現在令状請求のため地方裁判所におります」などと職務に関することに触れていた。
書き込みは会員であれば誰でも閲覧できる設定で、１１月初旬に外部から県警に通報があった。県警は、書き込みが捜査対象や場所を特定しておらず、個人情報を含んでいないため、「捜査情報の漏出ではない」として懲戒処分は見送った。巡査は「軽率だった」と話しているという。
http://www.asahi.com/national/update/1108/OSK200711080095.html