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2007年11月08日(木) 11時37分

簡単&高収入には気をつけて! 資料請求で大変な目にツカサネット新聞

子供を持つ主婦にとって、在宅で仕事をできるということはとても魅力的です。自分の都合に合わせて仕事ができる、通勤時間がない、などが主な理由でしょうか。「SOHO」という言葉も登場しているように、在宅ワークの情報はネットでも溢れています。

ただし、「在宅商法」という詐欺に近い会社が存在していることも事実のようです。「SOHO」で検索をし、ヒットしたいくつかの会社に資料請求をしたことがあります。お仕事を始めるのに、まず資料請求というのも変な話ですよね? 内容はホームページに載せておけばいいわけですから。それでも「無料だし」という安易な考えから請求をしてしまったのです。

内容は予想通り。
「データ入力で月に15万円」「誰でもできます」「好きな時間に好きなだけ」などと甘い言葉が並び、体験者の声やシステムの紹介などが載っています。そして、最後に「始める前の研修費用○○万円」「クレジットによる分割も可能です」という内容。

仕事をする前にお金を取るんですよ! 「すぐに元は取れます」「確実にお仕事があります」と言うのであれば、レベルに合わせて給与を決定すればすむはず。研修費用が目的である以外、考えられません。その後電話もありましたが、「こんなにお金を払えないので」と言って断りました。それほどしつこくありませんでした。

ところが、ほっとしたのもつかの間、別の会社から勧誘の電話がかかってきたのです。「株式会社○○です」と聞いたことのない名前。資料請求をした会社ではありません。開口一番、「当社では人手不足のため在宅でお仕事をしていただける方を募集しています」と話しだしました。直感的に怪しいと思った私は「忙しいので興味ありません」と答えたのですが、かなりしつこい!

「月に5万円あったらいいですよねー」
「時間はそれほど取られませんから」
「お電話した方だけ、特別にご案内しているんです」
とまくしたてます。

「私の名前をどこから調べたんですか?」と聞くと、一瞬の沈黙後に「住民台帳からランダムにかけていますので、誰に、という特別なことはありません」。さっき「特別にかけている」って言ったじゃない…。しかし、これ以上話をして仕方がないので、「興味ありません!」と言って電話を切りました。ところが、さらに次の日も同じ会社の別の人から電話がかかってきたのです。これも「興味ありません」とすぐに電話も切りました。あまりにしつこいので、自宅電話の機能を利用し、着信拒否登録をしました。「これで安心かな?」と思っていると、数日後に1番違いの電話番号でまたかかってきたのです。今度は電話に出ませんでした。

それ以降、勧誘の電話は止まりましたが、明らかに「在宅ワークを探している」ことを知ってかけてきているんですよね。思い当たるのは、ネットでの資料請求以外にありません。資料請求した個人情報の収集も目的だったのか、とはじめて知りました。「個人情報保護法」なんて、なんのそのですよね!

「SOHO」「在宅」などで検索をすると、そういった会社を紹介したサイトが上位ヒットします。なぜこんな会社を紹介しているのかと言えば、「アフィリエイト収入」が目的であるからです。自分でもアフィリエイトを始めるようになって知ったのですが、資料請求を1件獲得すれば、けっこういい収入が入るんですね。これなら、中身を知らなくても力を入れて紹介したくなるというものです。

実際にデータ入力のお仕事をネットで見つけたこともありました。初期費用がなく、ノルマも無し! 時間が空いている時にだけやればいいのです。仕事内容も文字の入力だけという簡単さでした。ところが、単価は1文字0.01円程度。入力スピードにはちょっと自信がある私も、時給400円がやっとです。それでもクチコミで話題になっていたらしく、登録者が殺到していたようで、獲得できる仕事の量も少なくなってしまいました。

簡単な仕事であれば、時給200円〜300円などが相場です。Web作成でがんばっている知人もいますが、自分で仕事を探したり、納期前には徹夜をしたりと大変な様子。報酬の未払いといったトラブルにも、自分で対応しなくてはいけません。

簡単で高収入という言葉には、くれぐれもお気をつけ下さい


(記者:さくらんぼうず)

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