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2007年11月08日(木) 12時39分

<小牧市談合>建設業者5人逮捕 愛知県警毎日新聞

 愛知県小牧市が発注した公共工事を巡り、同市内の土木建築業者で構成する「小牧土木研究会」が談合をしたとして、愛知県警捜査4課と小牧署などは8日、競売入札妨害容疑で、同市内の建設会社社長、野村繁容疑者(60)ら建設業者5人を逮捕した。県警は同会の加盟業者の一部に暴力団が関与し、公共事業に介入していた疑いがあるとみて、特別捜査本部を設置し、組織の実態や入札の詳しい経緯など全容解明を図る方針だ。

 他に逮捕されたのは▽会社役員、窪田保(42)▽元会社社長、大沢正美(58)▽会社役員、波多野徳人(46)▽会社役員、石黒誠治(66)の4容疑者。5容疑者はいずれも容疑を認めている。

 調べによると、野村容疑者らは05年11月8日、同市小牧5の同会事務所で、同市が発注した北外山区画整理事業の道路工事について、事前に窪田容疑者の会社を落札業者と決めるなどの談合をした疑い。2日後に行われた指名競争入札には同会所属の計7社が参加、窪田容疑者の会社が約1040万円で落札した。同市が事前公表している予定価格に対する落札率は約98%と高率だった。

 入札当時、同会は大沢容疑者が会長、波多野容疑者が監事を務め、両容疑者が中心となって落札業者を決めたという。結果を知らされた窪田容疑者が他の6社に電話をかけ、自身が落札業者と決まったことを告げるとともに、1040万円超で落札するように伝えたらしい。

 同会は同市内の土木建設業者24社が加盟しているほか、6社が賛助会員になっている。同課などには今年4月、談合情報が寄せられたことから、7月以降、同会や関係業者を家宅捜索し、入札調書などの関係資料を押収したほか、業者らから事情を聴くなどしてきた。【桜井平、花井武人】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000052-mai-soci