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2007年11月08日(木) 15時01分

和歌山・発砲事件:経営者宅、以前にも4発 暴力団関係者関与の可能性 /和歌山毎日新聞

 ◇住民ら見回り強化
 和歌山市松江西1の建設作業員派遣会社「室田工業」事務所に銃弾が撃ち込まれた事件で、発砲時間は6日午前2時ごろとみられることが7日、分かった。同社の男性経営者(58)宅には97年9月、銃弾4発が撃ち込まれた。和歌山北署などは銃刀法違反と建造物損壊の容疑で捜査するとともに、何らかのトラブルによる暴力団関係者の犯行の可能性があるとみて関連を調べている。
 現場近くの男子大学生(22)は「パンパンと音がして、時計を見たら午前2時2分だった。言い争った様子ではなかったが、男性の話し声も聞こえた」と証言。事務所そばに住む主婦(43)は「爆竹の音かと思ったが、後から発砲だったと聞いて驚いた」と話した。同署は、午前2時ごろが銃撃した時間とみて、目撃情報を集めている。
 また、現場に近い同社経営者の自宅兼事務所で97年9月、入り口ドアや壁などに銃弾が撃ち込まれる事件があった。山口組最高幹部射殺事件に絡む内部抗争が関連しているとみられていた。
 一方、現場から約500メートル北東の市立松江小は6日以降、学年ごとの下校から一斉下校に変更し、教職員らが児童に付き添う。市立河西中も同日から一斉下校とし、現場近くを通らないで帰るように指導している。
 松江地区は04年4月、地域住民らが「松江地区お帰りパトロール隊」を結成し、防犯活動に力を入れてきた。同日夜、学校関係者らと緊急対策会議を開き、当分の間、パトロール活動を普段の40〜50人から約100人に増やすことを決めた。

11月8日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000233-mailo-l30