記事登録
2007年11月08日(木) 12時35分

入院患者撃たれ死亡=自営業の男性、人違いか−病院から男逃走・佐賀県警時事通信

 8日午前7時40分ごろ、佐賀県武雄市朝日町甘久の篠田整形外科の看護師から、「人が銃で撃たれた」と110番があった。県警武雄署員が駆け付けたところ、入院中の同市山内町三間坂、自営業宮元洋さん(34)が拳銃で撃たれ、ぐったりしていた。宮元さんは約30分後に同病院で死亡が確認された。現場から男が逃走するのが目撃されており、県警は同署に捜査本部を設置、殺人事件として捜査を始めた。
 暴力団関係者と間違われた可能性もあり、捜査本部は過去にどんな患者が入院していたかについても調べている。宮元さんに暴力団絡みのトラブルはなかったという。
 調べでは、病院2階のナースステーションにいた女性看護師が「ドン、ドン」という発砲音を聞き、同階にある個室の3号室に入ったところ、宮元さんが背中から数発撃たれ、床に倒れているのを見つけた。看護師は個室に入る前に、階段を下りて逃走する男を目撃。男は身長160〜170センチ。茶色のジャンパーを着て、サングラスのような眼鏡を掛けていた。患者の1人が、病院東側に白い車を止めた男が中に入り、再び乗って逃走するのを目撃しており、県警は緊急配備を敷き、男の行方を追っている。
 病院は個室が19あり、19人が入院していた。夜間は外部から侵入できず、午前6時半から出入りが可能になる。正面玄関以外に3カ所出入り口があり、通常は正面玄関しか開いていないが、内側からはいつでも出られる。院内の医務室前の廊下などに防犯カメラ計2台が設置されているという。宮元さんはアキレスけんを切って10月2日から入院。23日から3号室に移っていた。病室はすべて個室で、部屋の前には患者名は表示されていなかった。また、病院から約50メートル離れた「グリーンコープ生協さが」の配送センター事務所1階の窓ガラスに銃弾が撃ち込まれているのも見つかった。事務所内に弾が残っており、捜査本部は殺人事件との関連を調べている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000078-jij-soci