記事登録
2007年11月07日(水) 12時38分

泣いた! 映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」ツカサネット新聞

昨日、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」をみた。都内のシネマコンプレックスの2番目に大きいスクリーン。
意外にすいていて、200席位に観客は70人程だった。

昭和34年、日本の空は広かった。下町の人情味あふれる人の心の温かさ、淡い恋…。爆笑シーン(みてのお楽しみ)で始まるこの映画は、期待通り何度も泣かせてくれた。それぞれのシーンで、子供の頃のかすかな記憶が、急によみがえった。継ぎはぎのズボンをはいて、粉ジュースを食べて(飲むのではない)、百貨店の屋上で10円玉を入れてパトカーに乗ってよろこんで…。私を含めた中高年世代には、やはりそんなノスタルジーから涙腺がゆるむようだ。近くの席のおじさんとおばさんを横目でみると、やはりハンカチを使うタイミングが似ていた。

少し違うタイミングでも、すすり泣きが聞こえた。私より年配の観客の方々だった。戦争に触れたシーンもある映画だった。


***


私の2列前に、男子高校生が3人で席に座っていた。
この3人、映画の始る前に待合室で待っているときには、結構大きな声でわいわいおしゃべりしていた。買ったポップコーンを手に持って、早速食べ始めていた。襟章が見えて高校1年生らしい。髪が長めの、普通の高校生だ。

その3人が、泣いていた。映画の途中で、何度も泣いていた。

私には不思議だった。
私のように、ノスタルジーから涙腺が緩んだのではないだろう。戦争に関するシーンをみて泣くというのも、どうか。淡い恋に涙するほどのこともないだろう…。ゲームもいっぱいやって、バーチャルな世界もよく知っている彼らだ。人情物語に、ほろっときても、何度も泣けるとは思えない。

でも、間違いなく、彼らは泣いていた。なぜそんなに泣けたのか? ひょっとすると、私が思いもつかない“16歳の感性”で泣いたのではないだろうか。そう思うと、人それぞれ、いろんな世代にいろんな涙があって当然だと気がついた。毎日通勤電車で、えらそうな態度をしている高校生をよくみる。だけど、今日のこの3人は、とってもかわいく思えた。16歳の彼らがこの映画をみて、なぜ何度も泣いたかは彼らにしか分からない。だけど、素直に泣けた喜びをもって、これからも頑張って欲しいと思った。

世の中、雑音も多い。そんなものに惑わされず気にせず、自分の信じる路を胸を張って歩んで欲しい。“涙の数だけ素直になれる”私はそう思う。

みなさん是非みてください、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」。そして、あなたのスタイルで、泣いてください。


(記者:時の流れ)

■関連記事
時の流れ記者の書いた他の記事
「エンタメ・映画・音楽・本」カテゴリー関連記事

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071107-00000017-tsuka-movi