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2007年11月07日(水) 16時02分

県教委:県立高3教諭、停職処分 スポーツ入試受験、調査書を改ざん /兵庫毎日新聞

 運動部の生徒が大学のスポーツ入試を受ける際、過去の成績が出願資格に満たないのに、満たしているように調査書を改ざんしたとして、県教委は6日、明石市内の県立高校の運動部顧問の男性教諭(53)と教務係の男性教諭(42)を停職6カ月、担任の男性教諭(61)を停職3カ月の懲戒処分とした。また、校長は管理監督が不十分、同校事務長は公印管理が不適切として、それぞれ訓告となった。顧問、教務の2教諭は同日付で退職した。【川口裕之】
 県教委によると、生徒は関西圏の大学を志望していたが、成績が出願資格に達していなかったため、顧問の教諭の求めに応じて教務の教諭が今年8月27日、調査書を切り張りするなどして、計7カ所で成績の数値を改ざんした。顧問の教諭は同30日、調査書に校長印を押すとともに、改ざんを知っていた担任の教諭を説得して担任印を押させた。
 生徒は顧問の教諭から調査書を受け取り、大学に提出。9月10日に大学の事前説明会に参加したが、同校の進路指導部教諭が出願資格に成績が達していない生徒の受験を不審に思い大学側に連絡。大学は出願を不受理とした。
 顧問の教諭は「生徒を志望大学に進学させたかった」と改ざん理由を説明。教務の教諭は8月中旬、顧問の教諭から生徒の成績を尋ねられ、誤って出願資格を満たしていると伝えたため、負い目があったという。
 ◇校長、生徒らに謝罪
 生徒と家族は今回の改ざんを知らされておらず、校長が5日に生徒と家族に謝罪した。県教委は「出願書類の作成を改めて点検し、厳正かつ公正に作成するよう指導する」としている。
〔神戸版〕

11月7日朝刊

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