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2007年11月07日(水) 14時57分

今年の新ワイン「ヴァン・ヌーボー」を初飲みしたオーマイニュース

 2007年初のフランス・ヴァン・ヌーヴォー「南仏ヴァン・ド・ペイ・ヌーヴォー2007年赤、白」が、11月6日午後から酒屋さんの店頭で販売が開始されました。

 仕事柄ワインの試飲を定期的にしますが、先ほど到着したばかりの新酒を飲みしました。赤、白共にフレッシュでとてもおいしく出来上がっています。

 シラ種100%の赤ワインは、新酒らしい新鮮な果実香と果実味があり、さわやかな飲み心地でした。

 ソヴィニョン100%の白ワインは、白い花と柑橘果実の香りが混ざり合い、果実味と酸がバランスよく溶け合っていました。

 店頭での販売価格は、赤、白ともにに1本1000円前後です。

 航空便で空輸されてきます1本2500円から2800円前後のボージョレー・ヌーヴォーと比べますと、大変お手ごろな価格です。

 日本では、毎年11月第3木曜日(今年は15日)午前0時に解禁されますボージョレー・ヌーヴォーが、圧倒的に有名です。が、それより1カ月前の10月第3木曜日午前0時に解禁されるのが、ラングドック・ルシヨン地方のヴァン・ド・ペイ(地酒)の新酒、ヴァン・ヌーヴォーです。

 ボージョレー・ヌーヴォーのような解禁日の華やかなイベントが無く、ひっそりと味わうヴァン・ヌーヴォーですが、なかなか味わいのあるワインです。

 私が飲んだ南仏ヴァン・ヌーヴォーは、南フランスのカルナスと言う小さな村にある生産者協同組合がつくったワインでした。8月中旬にブドウを収穫し、果汁と果皮を醗酵・熟成させて、9月20日前後にはボトリングを終えます。9月末の船便に搭載され、約1カ月かけて先週木曜日(11月1日)に横浜に到着したばかりです。

 ボージョレー・ヌーヴォーは、マセラシオン・カルボニック法(炭酸ガス浸潤法)という特殊な製法でつくられていますが、この南仏ラングドック・ルシヨン地方のヴァン・ド・ペイ(地酒)のヌーヴォーワインは、通常のワイン醸造方法で製造されています。ですから、ボージョレー・ヌーヴォーの持つ、炭酸ガスから来る薬臭さなどの違和感が無く、そのまま自然に味わえます。

 ボージョレー・ヌーヴォーだけでなく、安くておいしい南仏のヴァン・ド・ペイ(地酒)のヴァン・ヌーヴォーも是非お楽しみください。

(記者:山崎 康彦)

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