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2007年11月07日(水) 21時27分

<GM>4兆円超の大幅赤字 7〜9月期決算毎日新聞

 【ワシントン斉藤信宏】世界自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が7日発表した7〜9月期決算は、最終損失が389億ドル(約4兆4000億円)と、四半期ベースでは過去最悪の大幅赤字となった。低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題で金融業の関連会社の損失が膨らみ、税金が将来還付されることを見込んで計上していた繰り延べ税金資産を取り崩すため、390億ドルを費用計上したことが響いた。

 GMは05年決算で100億ドル超の赤字を計上したが、リストラなどで業績は回復基調にあった。しかし、過去3年間で累積赤字が膨らんでいたことに加え、サブプライム問題に直撃された形で、金融業界以外にも同問題の影響が及んでいることが鮮明になった。

 7〜9月期の売上高は前年同期比10.4%減の438億ドルで本業の自動車事業を含めても不振だった。ただ、7〜9月期の世界販売台数は前年同期比4%増の238万台と、7〜9月期としての過去最高を記録するなど復調の兆しも見えている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071107-00000132-mai-bus_all