「血液がさらさらになる」などとうそをつき、高額のブレスレットを売りつけていたとして、千葉県警は６日、東京都豊島区池袋２丁目、健康器具販売会社「サンキョーコーポレーション」社長梶本稔容疑者（６０）ら７人を詐欺容疑で逮捕した。県警は、同社が全国の高齢者ら約８２００人に販売し、約２４億５０００万円を売り上げていたとみて調べている。
ほかに逮捕されたのは、いずれも同社元幹部の同区西池袋３丁目、末光秀男（４０）▽同区池袋２丁目、後藤厚子（５１）▽住居不定、平田權二（５８）▽札幌市中央区大通西２３丁目、本間昭男（６５）▽福島県郡山市菜根３丁目、瀬々由正（６４）▽東京都北区田端２丁目、康暢州（５７）の各容疑者。
生活経済課などの調べでは、梶本容疑者らは昨年２月〜同１０月ごろ、愛知県などの男女１８人に「血液がさらさらになる」などとうそをつき、２万〜２万５０００円で仕入れたブレスレットを約２０万〜４０万円で販売し、計約６８０万円をだましとった疑い。後藤容疑者以外は容疑を認めているという。
県警によると、同社は０４年１月〜今年４月、格安の食料品などの販売会場を全国に設置し、集まった高齢者らから、無料の「血液検査」と称して血液を採取。顕微鏡で連鎖している赤血球の画像を見せたあと、ブレスレットを装着させて再び採血し、血液をつぶして赤血球が遊離するよう細工した上で画像を見せるなどしていた。被害者は４０代後半〜８０歳以上で高齢者がほとんどという。
http://www.asahi.com/national/update/1106/TKY200711060093.html