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2007年11月06日(火) 19時16分

<豊胸効果>宣伝の通販業者に業務停止命令…根拠認められず毎日新聞

 HP(ホームページ)で豊胸効果があると宣伝して、化粧品や健康食品を販売していた通信販売業者「オーグ」(東京都渋谷区)に対し経済産業省は6日、「根拠が認められない」として特定商取引法(虚偽・誇大広告)に基づき通信販売の広告や契約を7日から3カ月間停止する命令を行った。同時に購入者へ効果の根拠がないことを通知するよう指示した。豊胸に関する商品への処分は初めて。健康被害の報告はないという。

 オーグ社はHP上で、有名女性タレントとの対談の形で「ナパイアブレスト」(ジェルとタブレット)という製品を宣伝。「女性ホルモンと同じ様な植物成分が入っている」「女性ホルモンの働きを活発にする『プエラリア』の成分を含んでいる」など、体験談も含め豊胸効果があるかのように表示していた。同省の調査では効果を実証する資料はなかった。

 同社は10年ほど前からHPで試供品を販売した後、電話勧誘により1セット30万〜50万円で販売し毎年約700人が購入していた。各地の消費生活センターにはここ3年間で40件ほどの苦情があった。同省は「『プエラリア』に豊胸効果があるかのように宣伝・販売している業者は多いが、効果は明らかでない」と注意を促している。同社は「広告の仕方に間違いがあった」としている。【北川仁士】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071106-00000089-mai-soci