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2007年11月05日(月) 10時00分

松坂もハマった沖縄「高級クラブ」密約の夜日刊ゲンダイ

 東京・赤坂のクラブで夜な夜なハメを外していた防衛省の守屋武昌前事務次官(63)。遥か沖縄でも地元業者と高級クラブで飲みふけっていたようだ。疑惑の一夜に、どんな密約が交わされたのか。

 守屋がお忍びで沖縄を訪れたのは、今年8月14日の夜。エスコート役は守屋の腹心、那覇防衛施設局の佐藤勉前局長だった。
 守屋も「酔うと周囲に迷惑をかけるタイプ」(関係者)のようだが、佐藤の酒グセの悪さもハンパじゃない。連日のように那覇市最大の歓楽街・松山に繰り出し、地元建設業者とつるんで馴染みのクラブをはしご。気に入ったホステスにタクシーチケットをバラまいた揚げ句に酔い潰れ、道路の真ん中で眠り込むこともしばしばだった。
「佐藤は施設局内でもやりたい放題で、クラブのママを局長室に呼んで公用車でランチに出かけ、お気に入りのホステスを官舎に招き入れていた。こんな男を守屋氏は沖縄問題の“尖兵”として重用し続けたのです」(沖縄問題に詳しいジャーナリストの横田一氏)

 問題の夜に佐藤が守屋を案内したのは、座っただけで1人3万円という沖縄では破格の高級クラブ「K」。
 西武時代の松坂大輔がホステスの“お持ち帰り現場”をフライデーされた店としても有名だ。
「その席には、普天間基地移設利権を狙う大手ゼネコンのOBで地元建設会社の相談役もいた。この会社の会長は、知る人ぞ知る地元建設業界のドン。基地移設先の名護市長や、仲井真弘多県知事にも絶大な影響力を持つ人物です。以前は政府のV字滑走路案に反対でしたが、経営が悪化し利益優先のため早期着工に傾き出したともっぱらです」(地元建設業界関係者)
 そのため、この日の宴で「相談役が早期着工を念押しした」「守屋サイドが妥協案を探るため、V字滑走路の機密図面を渡した」との情報が飛び交っている。
 当の佐藤を直撃すると、「クラブK? 昨年1月の赴任直後に2、3回顔を出したが、守屋とは行っていない。私と守屋に対する情報はすべて謀略だ」と、しどろもどろに抗弁したが、守屋タカリ一派の疑惑は深まるばかりだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071105-00000013-gen-ent