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2007年11月05日(月) 10時57分

運動会の日、バカ親とごみが教えてくれることツカサネット新聞

先日娘の通う田舎の小学校で運動会が行われた。

好天に恵まれ汗ばむ陽気の中、プログラムは着々と進行するのだが、競技開始からしばらくたったころ、無数に張られたテントの中では朝から酒盛りをしていたお父さんが高いびきで寝ている。酒が入れば当然つまみが欲しいもの。昼食前であるため、弁当を開いている人はいないが、たくさんのスナック菓子や乾き物で宴会は続いている。もちろん我が子の出場種目では前方に移動してビデオ撮影をするのだが、だんだんそれさえも面倒くさそうだ。

昼食前になると、あちこちに鉢盛、仕出弁当、宅配ピザの配達が届き始め、バーベキューの煙が立ち始める。風向きが悪く煙が流れ込み、写真が撮りにくい。

食事時間になると、またあちこちから乾杯の掛け声があがり、肉を焼く匂いが風に乗り、たばこの煙が立ち込める。ごみ箱はないけど、分煙のため数ヶ所に置いてある灰皿には食べかすがテンコ盛り。卒業生らしき中高生がペットボトルを捨てていく。仕出弁当の包み紙が風にあおられて飛び始めた。

午後からのPTA参加競技に参加者が足りないと役員さんがマイク放送で叫んでいる。そういえば朝から路上駐車の移動を呼びかける放送は何度あっただろう。ようやく始まった競技では、今年も参加のお父さんの足がもつれて転倒して怪我をした。真っ赤な顔をして痛がっているけど、痛いのか酔っているのかわからない。去年のあの人みたいに、入院てなことにならなければいいけど。

閉会式となり、疲れきった子供たちも最後の頑張りで整然と整列し、勝敗の発表に歓喜の声を上げている。

そしてプログラム終了後、校舎に戻った子供たちを待つ間父兄によるごみ拾いと後片付けになると父兄の数は10分の1になり、前日までに子供たちが丁寧に整備したグラウンドには目も当てられないようなごみの山が残った。まだ火種が残ったバーベキューの木炭を踏んでやけどした子供はいなかったらしい。蹴り飛ばした空き缶からニコチンの染み出たビールが飛び散って体操服が汚れて泣いていた女の子は着替えを持ってきているのだろうか。

どうしていつもと違って、運動会の日は落ちているごみを拾わなくていいの? と戸惑う娘のために、明日の月曜日は休暇を取ってどこか遊びに連れて行ってあげよう。そして、今日のことをきちんと話してみよう。



(記者:福太郎)

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