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2007年11月05日(月) 10時24分

変われなかった小沢代表ツカサネット新聞

民主党の小沢代表が4日夕方、突然辞意を表明した。理由は、役員会で、自分の考えが受け入れられなかったのは、不信任を得たに等しいとの理由だった。

それにしても代表就任会見で「私も変わらなければならない」と言った小沢氏だったがやっぱり小沢氏はかつての小沢氏だった。既に「病膏肓に入る」で、代表就任会見後、自民党の某議員が言った「人間60を過ぎてそんなに変われんよ」という言葉は今になって真実をついていた。

ある政治ジャーナリストによれば、小沢氏が人を遠ざける前に言う言葉はいつも「こんだけ言ってわからんのならしゃーない」というものだそうだ。そしてお決まりのパターンはその後、携帯も繋がらなくなり、一部側近以外は、居場所もわからないというパターンだそうだ。今回もきっと本人は「オレは説明した。そっちが理解しなかった」という論理で、誰も連絡できなくなるのではないか。

小沢氏は、かつて田中角栄元首相が「あいつは別物だ」と言ったとか、金丸氏が「一郎に一度総理をやらせたい」と言わしめただけの何か特別な政治的な才能を持っていることは間違いないようだ。しかし、人間として、性格上、大きな欠落があると断ぜざるを得ない。

もしも、今後ウルトラCがあって小沢氏が日本国の総理の座に就くことが可能になっても決して、総理としての職務に耐え得ないと思う。それは、異論、反論、権謀うずまく官邸、党、官僚をまとめきらずに投げ出すことが予見できてしまうからだ。

また、総理大臣は、ほとんどいちゃもんとも思えるマスコミの攻撃にも耐えねばならないが今回の辞任会見では、異例のマスコミ批判を展開した。かつて「記者会見はサービス」と言い切った小沢氏ならではの言論の自由を認めない専制的マスコミ観も問題だ。ちなみに今回、新聞各紙は、連立構想や党首会談が小沢氏の働きかけではと書いているがそれは民主党や自民党議員からの伝聞として書いており、社としてそういう見解を示した社はなかった。(私は前回の記事ではちゃんと仮説と断っています)

民主党所属議員としては、参院与党となり、政権党まであとは熟柿の下で口をあけるだけ、といった気持ちだったろうが殿がご乱心で、柿の木を切り倒してしまった心境だろう。「破壊と創造の小沢」といわれる小沢氏の面目躍如と言える。

これまで、小沢氏の政治生命はもう終わりだと何度も見られながらその度に驚異的復活を遂げてきた。今度は本人が「最後の戦い」と言っていただけに、復活はもうないのだろうか。現時点では、小沢氏とともに民主党を2つに割って、飛び出そうという議員はほとんど現れないと思われる。




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(記者:草莽メディア)

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