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2007年11月04日(日) 10時00分

NOVA猿橋前社長が独り占めにした「オンナ」と「カネ」日刊ゲンダイ

 バーカウンターがある100坪の部屋にジャクジーとダブルベッド。英会話学校NOVAの猿橋望前社長(56)は、社長室の“隠し部屋”にモデルのような美人秘書をはべらせていた。
「猿橋氏はエビちゃんのような長身のスレンダー美女が好み。お気に入りのホステスを秘書として引き抜くこともあったといいます。給料は一般社員の5割増し。大阪と東京の本部に、常に複数の秘書を置いていました。7000万円かけて改装した“特別社長室”は、彼が師と仰ぐ、ある上場企業のトップをマネて造ったそうです」(同社事情通)
 会社は赤字続きだったが、大株主の猿橋前社長はボロ儲け。05年度は役員報酬と配当で計約3億900万円、昨年度は約1億5900万円を得ていた。揚げ句、会社が傾き始めた途端に、4カ月以上も雲隠れである。
「猿橋氏と連絡が取れるのは代理人の弁護士だけで、誰も居場所を知りません。猿橋氏はこの間、保有していたNOVA株の大半と、実質オーナーだった子会社2社の株を全部売却している。NOVA株だけで15億円近く手にした計算です。隠し資産をつくっているとみられても仕方がない。さらに1社の子会社には、NOVAから数十億円の不当利益をつけ、配当の形で自分の懐に還流させていた疑いもある。少なく見積もっても、会社更生法を申請するまでに、20億円以上はため込んでいるはずです」(同社事情通=前出)
 NOVA株の売却については、「証取法違反の疑いがあるとして、当局は重大な関心を寄せている」(兜町関係者)。不当利益は、特別背任などに当たる可能性がある。保全管理人は刑事告発も辞さない構えだが、モタモタしていると、財産をどこかに隠されてしまう恐れがある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071104-00000013-gen-ent