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2007年11月04日(日) 10時00分

記者も秋の夜長をグッスリ日刊ゲンダイ

 秋の夜長なのに夜更かししたという方も多いだろう。また、仕事などのストレスで、不眠や睡眠不足に悩む人も増えている。さまざまな快眠グッズが登場しているが、目下、評判を呼んでいるのは快眠CDをうたう「Dreams」(2600円)。3曲聴けば、10分ほどで入眠できるという“最後まで聴けないCD”の秘密は——。

●“指名買い”の客がほとんどで、男女半々
「Dreams」は3月下旬に発売され、いまだに売れ行き好調だ。
 銀座山野楽器本店のジャズ・ニューエージ担当者はこう言う。
「『Dreams』は1階と3階の売り場に置いており、1日に5、6枚売れています。お客さまは“指名買い”がほとんどで、20代から70代と幅広く、男女半々です。この手のCDは十数枚置いていますが、こんなに話題になったのは初めて。売り場でCDを流し、私も仕事の最中に眠たくなったこともあります。効果はかなりありそうですよ」

●専門医が実施した睡眠実験データも添付
 実は、「Dreams」は不眠治療の専門クリニック「スリープクリニック調布」の遠藤拓郎院長が収録されている全12曲について睡眠実験を行い、その結果のデータもCDに添付している。いわば科学的な裏付けがあるものなのだ。ちなみに12曲はバイオリニストの葉加瀬太郎や同じバイオリニストの古澤巌、雅楽師の東儀秀樹など日本人アーティストが中心。

●12人に170回実験を行い平均6分半で入眠
 遠藤院長に実験を依頼した制作元「ハッツ・アンリミテッド」の水越文明取締役はこう言う。
「遠藤先生は、“人間は覚醒している間は脳からアルファ波が発生しており、この波が消えるまでの時間が短いほど寝つきがいい曲”と指摘しています。私らがまず80曲ほど選び、先生が12曲に絞り込んで、これらの曲について、昨年10月から4カ月間、健常成人12人に170回睡眠実験を実施し、平均6分半で眠りにつきました。
 1、4、7、10曲目は“魅力的な曲”、2、5、8、11曲目は“リラックスさせる曲”、3、6、9、12曲目は“眠りへ誘う曲”の3部構成になっており、3曲(約10分間)で入眠できるようになっています」
 すぐに眠りたい人はCDプレーヤーで3、6、9、12曲目を選曲すればいいそうだ。

●JALの国際線と国内線のオーディオ番組に採用
 CDはJALの国際線と国内線のオーディオチャンネルにも採用された。記者は就寝時、1曲目から試聴したが、3曲目が終了するころに眠りについた。CDは発売以来7万枚売れた。来年1月に第2弾が発売される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071104-00000008-gen-ent