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2007年11月04日(日) 10時14分

つれづれ、そぞろに鎌倉・北鎌倉駅ツカサネット新聞

北鎌倉駅は鎌倉の玄関のようなものである。

東京方面から来た人々は、この駅に着いた時、鎌倉に来たということを実感するはずで
ある。
駅舎は上りホーム側だけである。下りホーム側にはない。
下りの久里浜方面ホームの柵越しには、しっとりと落ちついた佇まいの住宅街。
その向こうは緑の山。

下りホーム側の臨時改札口を出れば、すぐに円覚寺である。
駅舎の建物に視界を遮られない分、駅が鎌倉という町にしっかりと根をおろしているような感じがある。
いや、鎌倉という体の一部といった方がよいかもしれない。

このような駅から、JR横須賀線は、東京駅へ、さらに総武快速線に乗り入れて、下町の錦糸町、新小岩を経て、成田空港へも直通している。
古都・鎌倉の一部のような駅から、椅子に腰掛けたまま、国際空港、世界の玄関口へも行くことができる。
駅周辺の閑雅な雰囲気からはそのようなことは想像できない。
それだけに、慌ただしく時を過ごす現代人たちに、しばし心を落ちつかせるよう、駅周辺が呼びかけているかのようでもある。

駅近くの円覚寺の前を、速度を落として走る横須賀線の車両は、何か寺に対して畏まっているかのようだ。




つれづれ、そぞろに鎌倉・(序)古都に何を求めるか
つれづれ、そぞろに鎌倉・あじさい寺への道


(記者:菊池 道人)

■写真
写真撮影:菊池 道人記者

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