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2007年11月04日(日) 21時33分

参院選後初の政令市長選、大阪市長選5氏届け出産経新聞

 大阪市長選が4日告示され、新人で元大阪市立大教授の橋爪紳也氏(46)、元毎日放送アナウンサーの新人、平松邦夫氏(59)=民主推薦、市長の関淳一氏(72)=自民、公明推薦、元共産市議団長の新人、姫野浄氏(72)=共産推薦、派遣会社社員の新人、藤井永悟氏(31)が、いずれも無所属で立候補した。事実上、知名度の高い橋爪氏と政党推薦を受けた平松氏、関氏、姫野氏の4氏の混戦になりそうだ。投開票は18日に行われる。
 同市長選は福田政権発足後初の政令市長選挙。自公と民主がそれぞれ推薦候補を立てる構図で、市長選としては保革対決だった昭和38年選挙以来の本格的な「政党対決型」となった。
 しかし、今月2日の自民・福田康三首相(党総裁)と民主・小沢一郎代表の党首会談で「大連立構想」が浮上し、対決構図がわかりにくくなり、この日の小沢代表の辞意表明でさらに混乱。もっとも影響を受けるとみられる民主陣営は、平野博文・民主党大阪府連代表が会見し、「小沢代表の辞任と市長選とは直接関係がない。影響がないように戦いを進めていく」話すなど影響を抑える対応に追われた。
 選挙は、これまで関氏が進めてきた市政改革の是非がもっとも大きな争点。各候補で訴えに相違点がある市営地下鉄の民営化や経営が行き詰まる第3セクターの処理策なども争点として浮上している。
 政党推薦を受けていない橋爪氏は第一声で「真の市民派の市長だけが市の体質を変えられる」と市民派を打ち出した。平松氏は、出陣式で「これまで大阪は民間の目線で見直されたことはない」と民間企業出身を強調した。関氏は「ほかの候補に任せれば、確実に3年前に逆戻りする」とこれまでの実績と市政改革続行を訴えた。姫野氏は「大阪市政は行き詰まっている。正しい改革を」と市政の現状を批判し、支持を訴えた。

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