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2007年11月04日(日) 19時05分

保育士が乳幼児に暴力 隠しカメラで判明 兵庫・淡路朝日新聞

 兵庫県立淡路病院(同県洲本市)の院内保育室で、複数の保育士が、預かっている乳幼児を繰り返し平手でたたいたり暴言を吐いたりしていたことがわかった。保護者からの訴えで病院側が隠しカメラを設置して判明した。同県洲本健康福祉事務所(同市)は同病院に対し、22日までに改善策を提出するよう求めた。

 保育室には、同病院に勤務する看護師や医師、事務職員らの子ども(0〜4歳)約20人が通っており、20〜50代の保育士5人が勤務している。

 同病院によると、今年8月ごろ、保護者から「子どもがたたかれた」などの訴えがあったため、9月2日に隠しカメラ2台を設置。翌日、保育士1人が、昼食やおやつを食べないなどと女児(1)の頭を何度も平手でたたいたり、大声で怒鳴ったりする様子が映っていた。女児の両わきを抱え、隣室の板張りの床に投げ出して転ばせることもあったという。

 同病院の調査に対し、2、3人の保育士が暴行などを認めた。75年の保育室設置のころから、子どもをたたいたり、暴言を吐いたりすることが常態化しており、保育士の一人は「しつけのつもりだったが、行き過ぎだった」と説明したという。

 同病院の藤井康正・管理局長は「子どもや保護者に対して申し訳ない。今後、改善に取り組みたい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1104/OSK200711040024.html