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2007年11月03日(土) 10時00分

田原総一朗が北朝鮮入り日刊ゲンダイ

 かねて噂されていたとおり、ジャーナリストの田原総一朗氏(73)が、テレビ朝日の取材も兼ねて、北朝鮮に向かった。北京経由で31日にも平壌に入る。
 今回の訪朝の目的は何なのか。ある北朝鮮事情通が語る。
「田原氏は2度目の訪朝。今回はジャーナリスト人生の集大成として、一向に進展しない日朝間のパイプ役を買って出る決意のようです」
 金正日は、南北会談で韓国の盧武鉉大統領に対し『拉致日本人はもういない』と発言。先日も高村外相の「何人か帰国すれば進展であることは間違いない」という発言がヒンシュクを買うなど、膠着状態が続くのが日朝交渉の現状だ。
「今回は宋日昊・日朝国交正常化交渉担当大使か、金桂冠・外務次官あたりとの面会を狙っている。で、日本人の帰国問題一本に絞って交渉するようです。残された12人の拉致被害者の帰国は、金正日が否定する以上は無理だとしても、日本人妻や在朝日本人数人の帰国に道筋をつけて、それを日朝交渉の突破口にしたいのでしょう」(事情通=前出)
 ひょっとしたら福田首相にとって思わぬ“切り札”になるかもしれないが、拉致被害者家族会や救う会から袋叩きにあわなければいいが……。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071103-00000010-gen-ent