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2007年11月03日(土) 10時00分

“全品均一料金”居酒屋&BARでカンパ〜イ日刊ゲンダイ

 これも二極分化の象徴か。渋谷、新宿、池袋などの繁華街で、100〜300円台の格安“均一料金”がウリの居酒屋や立ち飲み屋がポツリポツリと目立ち始めた。何を飲んでも、何を食っても1品の料金は同じ。立ち飲み、居酒屋、しゃれたバーもある。単価が安いから支払いも安心。どんな店があるのか?

◆予算は1人1000円〜
 夕方5時半を過ぎると、御徒町にある100円立ち飲み「100ダイニングプラス」は、1組、2組と仕事帰りのサラリーマンで埋まっていく。
「60種のドリンク、40種のフードすべて100円。酒は焼酎、ツマミは手作り空揚げが人気です。システムは1枚100円のメダルで支払うキャッシュオンデリバリー方式。1000円分買うと11枚あるので、コレを使う人が多いです」(店長)
 シックでおしゃれな雰囲気が評判で、神田、日本橋にも系列店がある。日本橋店はOLの姿も目立ち、余ったコインは他店でも使えることも好評だ。
 立ち飲みだから1時間程度、1000円分使い切ってサッと切り上げる人も多い。100円ずつ買っても嫌な顔ひとつされない。1軒知っていると、話のタネになるのは間違いない。

◆意外、店内は高級感タップリ
 渋谷のセンター街界隈は“均一料金居酒屋”の激戦区。通りをブラブラ歩いただけで「すずめのおやど」「日本海」「驫(とどろき)」「えこ贔屓(ひいき)」の4軒の看板を発見。順に295円均一、315円均一、あとの2店が380円均一と、驚くばかりの低価格設定だ。
 この中から、入り口が格子戸付きの高級店「えこ贔屓」に入ってみた。意外や意外、店内は布の仕切りを使った個室風の造りで一段と高級感が漂う。
「渋谷は学生街ですが、ウチは半分以上がサラリーマン。4、5人のグループ利用が多い。72メニュー、ドリンク80種が税込みで399円。客単価はお酒込みで3000円弱です」(店長)
 串焼き、鉄板焼きからデザートまでメニューは充実。1品約400円だから、ドリンク4杯とツマミ3品といったところ。給料日前でもポケットマネーでなんとかなる金額だ。焼き鳥は2串、1番人気のお好み焼きは2人で分けても十分のボリュームだった。
 新宿の「海賊船」や池袋の「百楽」など他のエリアの居酒屋もほぼ300円台の均一料金。若手の部下4、5人におごるような場面では便利に使えそうだ。

◆喫茶店より安い待ち合わせ場所
「銀座の“300円バー”を待ち合わせに使ったことがあります。うっかり、コーヒー1杯が1000円もする喫茶店に入って悔しい思いをするくらいなら、こちらは安心、明朗会計。2人で1杯ずつ飲んでも1000円でおつりがきます」
 日刊ゲンダイ本紙週末特別版で連載中の木幡一誠氏が言うこの店は「銀座300バー」(5丁目店)。銀座で十数年やっている、1品300円均一の立ち飲みだ。スリーハンドレッドバーの愛称で多くのサラリーマンに親しまれている。8丁目店もあり、場所をチェックしておくと便利。待ち合わせ以外でも、宴会が始まるのを待ち切れないようなときにひとりサクッとノドを潤すにもいい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071103-00000006-gen-ent