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2007年11月02日(金) 13時04分

出雲崎町:縄文時代の古木、都内で無償配布 /新潟毎日新聞

 中越沖地震による液状化現象で出雲崎町沖の海底から出現した縄文時代の古木を観光土産にしようと、町がポリ袋に小分け=写真=して無償配布を始めた。21〜26日には東京・葛飾区のイトーヨーカドー亀有店で開かれる物産市で約2000個を配布する。「逆転の発想で、地震の『厄介者』を町のPRに生かしたい」と意気込んでいる。
 古木は町職員が手作業で袋詰めした。袋は荷札で束ね、「ぜひまた出雲崎へお越しください」とのメッセージを添えている。
 地震後、出雲崎漁港などに水揚げされた古木は約300トン。一時は希望者への売却も検討したが「税金で回収した古木を転売するのもいかがなものか」との声が上がって断念。悩んだ結果、町職員がみやげ物への転用を考案した。
 小林則幸町長は「小さい町だが地震後もみんな頑張っている、というPRになれば」と話す。【川畑さおり】

11月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071102-00000131-mailo-l15