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2007年11月01日(木) 12時05分

がんばれ!坂田選手 亀田騒動に負けるなツカサネット新聞

協栄ボクシングジム。日本屈指の名門ジムであり、日本最多の世界チャンピオン輩出を誇る有名ジムである。ボクシングファンならずとも、具志堅氏、渡嘉敷氏、鬼塚氏ら、そうそうたるOBの名は、誰もが耳にしたことがあるだろう。そのジムが混乱しているようだ。そう、亀田大毅選手の所属ジム(亀田道場所属ではなかった!)として騒動の渦中にあり、さすがに今日では終息の気配が見えているが、連日ワイドショー番組をにぎわせている。 

この騒動について、今更どうこう言うつもりは毛頭ないが、協栄ジムには現在進行中の大きなイベントが控えている。

11月4日に行われる坂田健史選手の二度目の防衛戦である。金平会長は、亀田興毅選手の謝罪会見の後も各局の番組に出演して懸命に謝罪を繰り返していた。その責任を問う声もいまだに根強いが、今は坂田選手のバックアップに全力を注いでほしい。 

元世界フェザー級王者の越本隆志選手(現Fukuokaジム会長)のように、実父が会長兼、プロモーター兼、トレーナーという例もあるが、坂田選手には会長とは別のトレーナーとともに練習に励んでいる。金平会長は、どちらかというと興業主的な性格が強くはあるが、そこはやはりジムのトップである。亡くなった先代故金平正紀会長の最後の弟子といわれる坂田選手への関わりの度合いは伺い知れないが、やはり会長の公私にわたる全面的なバックアップが試合前の坂田選手の見えない力になるだろう。

生え抜きで先輩世界王者の坂田選手に対して、亀田家には如何なものかと思われる発言が多々あった。同門でありながら、興毅選手や大毅選手の対戦相手として上から目線での挑発的な発言にも堪え、ひたすら自己を鍛えていた坂田選手。しかも、亀田選手が協栄ジムで練習をすることになった今日でも、いまだ対戦相手として名前が挙がっている始末である。

坂田選手はビックビジネスになるかもしれないが、亀田選手と対戦する必要はない。今回防衛戦を飾って、指名試合になってもフライ級での実績の乏しい亀田選手は辞退すべきだ。最も迷惑をかけた同門の先輩は、坂田選手である。世界防衛戦前のこの重要な時期に、こともあろうかジムの名誉回復のために心を砕かなければならない坂田選手が本当に気の毒だ。

私は坂田選手の防衛成功を心から信じている。そして、世界戦は己の勝利ためだけに戦うべきだ。そしてそれが応援する周囲のためになり、また周囲もそれを望んでいるはずだから。


(記者:福太郎)

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