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2007年11月01日(木) 11時47分

インターネットはNO.1メディアになったのかツカサネット新聞

元ライブドアの社長、堀江貴文氏は、インターネットはテレビを追い越し、NO.1メディアになるだろうと書籍やテレビで豪語していた。

実際に、それ以前からインターネットの普及は急速に広がり現在の私たちの生活を大きく変えている。例えば、仕事上の取引や連絡も電話と同時にメールが重要な位置付けになり、資料を作るために何か物事を調べるにはインターネットがあれば本当にたくさんの情報を得ることができる。

これは非常に重要なことで、いつでもあまり手間をかけずに知りたい情報のみ調べられるということで既存のテレビや新聞にはあまりない。テレビや新聞の場合はどうしても、その知りたい部分以上に番組を見たり、あるいは新聞であると載っていなかったり、過去のものを探さなくてはならない。またテレビであると、その時間にテレビを見ないと(見るのを忘れてしまうと)情報を得ることができない。

それがインターネットであるといつでも、調べられたり、簡単に見つけ出せたりする。これはテレビや新聞にはないインターネットの非常に優れた点である。

もちろん、これだけ情報が氾濫すると、どの情報が正しくどの情報が間違っている、あるいは古くなっているということがわかりにくい。しかし、それはテレビや新聞でも同じことが言える。例えば先日行われた、ボクシングの内藤対亀田の試合のテレビ局の実況や解説、あれだけを聞くといかに亀田選手が強くて、さも勝っている様に聞こえる。あれでもし、途中採点が公表されなかったら、ボクシングに詳しくない一般の視聴者は亀田選手が勝っているかのように感じる人もいたのではないだろうか。つまりインターネットに限らず、日本最大のテレビというメディアも必ずしも真実を伝えているとは限らないということである。

そしてここにもインターネットの優位性がある。テレビの場合、たとえ真実を伝えていなかったとしても、それに対して反論する手段が非常に少ないし、そのことについて専門家でない場合はどうしてもテレビで報道していることが正しいと考えてしまう。

しかし、インターネットでは掲示板等で様々な意見が飛び交う。それが合ってるかどうかはわからないが、双方性がありテレビのみを真実としないのである。そして、某掲示板においては、何かあるごとに「祭り」という現象がおき、近年のテレビの視聴率以上に重要な世論というものがここには反映されていることもある。

例えば、先ほどと同じ先日のボクシングでいうと、亀田選手の反則はひどいものであったが、誰もここまで騒ぎが大きくなるとは考えていなかったのではないだろうか。内藤選手本人や日本ボクシングコミッションでさえこのようになるとは考えていなかっただろう。しかし、実際はものすごくたくさんの抗議の電話やメールなどの世論によりこのような結果になった。その世論はどこから生まれたか。それは、おそらく某掲示板を含めたインターネットであろう。そこには何千、何万の意見が書き込まれていて、誹謗中傷はもちろん、真実の意見もかなり多く書かれている。TBSが報道したボクシング中継にはないものが数多く書き込まれている。ここに、インターネットの強みがある。つまり、双方向性があるインターネットは一方通行の報道であるテレビや新聞と異なり作られた世論でない世論が発生するのである。

もちろん、今回の場合は他のテレビ局の報道も世論に大きく影響しているが、それは後追いの感は否めない。最初の世論、意見の出発点はここにあるのである。

ここでもう一度問いたい、インターネットはNO.1メディアになったのだろうか。その答えは視聴率主義を超えた真実の世論こそに答えがあるのではないだろうか。そして、視聴率主義を問いただすメディアとして、真実の世論を反映させることこそがインターネットの役割であり、そうなると必然的にNO.1メディアになるだろう。そのためには一人一人が自分の意見を考えること、持つことが最も重要なのではないだろうか。


(記者:ゴールデンロード)

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