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2007年11月01日(木) 15時58分

複数家族間に暴行促す 紀元会、死亡事件前夜に朝日新聞

 長野県小諸市の宗教法人「紀元会」で会員の女性が集団暴行を受けて死亡した事件で、教団幹部らが事件当夜、この女性を含む複数の会員に対して家族同士で殴り合うよう促していたことがわかった。「家族内の問題点を反省するため」だったという。県警捜査本部は、幹部が会員らに「反省」を求めることで、求心力を保とうとした可能性があるとみて調べている。

 県警捜査本部や教団関係者によると、事件があった9月24日夜、教団施設の「大和紀元会館」の40畳ほどの部屋で、教団創始者の娘の窪田康子容疑者(49)=傷害致死の疑いで逮捕=ら幹部の指示を受けて、複数の会員の家族が自分たちの不満をぶつけ合った。この時、互いに殴り合うよう促され、実際に殴り合いが起きたという。

 この日の会合は窪田容疑者の妹で、教団の創始者の後継者である女性を中心に、会員らが日ごろの行いを振り返った。夕方に終わったが、その後、幹部から「もう一度反省会をする」と指示が出て、50〜80人が残った席で家族間の殴り合いを求められたという。

http://www.asahi.com/national/update/1101/TKY200711010233.html