記事登録
2007年10月18日(木) 23時58分

「消費者信頼裏切った」赤福社長が会見産経新聞

 「結果的に消費者を裏切る形になり、まことに申し訳ありません」。18日深夜、三重県伊勢市の伊勢商工会議所で開かれた赤福の会見。売れ残った商品を冷凍保管し、「まき直し」を行っていたことが判明、浜田典保社長は沈痛な面持ちで深く頭を下げた。
 会見の冒頭、浜田社長は「約1週間前の会見でお話ししたことと相違する事実が判明しました」と陳謝し、東海農政局に提出した回答書について説明した。
 前回の会見では「店頭から回収した商品を冷凍して販売したことは一切ない」と全面的に否定。前回の発言をひるがえす事態になり、「商品管理をきちんとするようにとの意思が現場に届かなかった」と表情をゆがませた。
 店頭から回収した赤福餅について、処分しやすいように「あん」と「もち」に分け、その「あん」を「むきあん」、「もち」を「むきもち」と呼び、再利用していたことも明らかに。
 「ただいま全社をあげて総点検中です。新たな事実が判明しだい、消費者のみなさまにはご報告させていただきたい」と述べ、再び頭を下げた。

【関連記事】
「赤福」売れ残り商品を回収、再利用 
3年で600万箱 赤福が製造日偽装
「30年も偽装…許せない」赤福、撤去相次ぐ
赤福、「不二家」問題化の1月に偽装一部中止
赤福、不二家問題発覚後の1月に偽装一部中止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000968-san-soci