記事登録
2007年09月08日(土) 12時15分

ニコニコ動画で歌う「初音ミク」って誰?産経新聞

 コメントをつけて楽しむ動画投稿サイト「ニコニコ動画(RC)」で、「初音ミクに○○を歌わせてみた」といった投稿が急増、人気ランキング上位にも連日登場している。動画を再生すると聞こえてくるのはアニメのような少女の歌声だが、実はこの歌声、8月31日に発売された音楽制作ソフト「初音ミク」で作り出した合成音声だ。
 同ソフトは、札幌市の電子音楽業、クリプトン・フューチャー・メディアがヤマハ(浜松市)の音声技術「ボーカロイド2」を活用して制作。メロディと歌詞を自由に入力することで、声優の藤田咲さんの声をベースにしたバーチャル・アイドル歌手「初音ミク」が本物の人間のように歌ってくれる。その自然な歌声や萌え系のキャラクターが受け、「初音ミク」にお気に入りの曲を歌わせたニコニコ動画での投稿は100件を超す。
 クリプトン社の「初音ミク」企画・制作担当者(27)は、「アイドルグループ『AKB48』やゲーム『アイドルマスター』のような、アイドルを育てる楽しさを目指しました」と“誕生秘話”を明かしてくれた。ニコニコ動画でのブームについては問題もあると指摘しながらも、「通常、一部のプロしか使わない音楽制作ソフトを一般の方が楽しんでくれているのはうれしいですね」と想像以上のブームに感激しているそうだ。
 あまりの人気に「初音ミク」は発売以来、品薄状態が続いている。同担当者によると、販売ペースは予約を含めると同種ソフトの10倍以上。「慌てて生産しています」とうれしい悲鳴を上げていた。価格はオープン価格だが、同社サイトでは税込み1万5750円で販売中。
 また、12月には「初音ミク」の“後輩”も発売予定。「たまたまですが、起用したのはニコニコ動画でも大人気の『あの』声優さんですよ」(同担当者)といい、発売後には再びバーチャル・アイドル歌手がニコニコ動画を席巻しそうだ。(

【関連記事】
飯島愛さん、ひろゆき氏と面接!動画をブログで公開
【書評】『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』ひろゆき(西村博之)著
「ニフニフ」が示す、ニフティの危機感と変化
ニコニコ動画がリニューアル 有料サービス開始
アムロも来た!「機動戦士ガンダムOO第1話」先行試写会
しょこたん「膝ガクガク」ポケモン映画10周年ライブ
「声優採用する」と少女わいせつ…大手プロ社長

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070908-00000905-san-ent