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2007年08月31日(金) 10時00分

ネットカフェ難民5400人日刊ゲンダイ

 厚生労働省は28日、定まった住居がなく、インターネットカフェに寝泊まりしながら不安定な就労を繰り返す「ネットカフェ難民」に関する初の実態調査を公表した。それによると、「難民」といわれる人は全国で約5400人(推計)に上り、その半数を派遣やアルバイトなどの非正規雇用が占めたほか、失業者や無業者も全体の4割に達していることが判明した。
 今年6、7月に実施した全国のネットカフェを対象にした調査によると、終夜の利用者が1日平均約6万人いる中で、週の半分以上をネットカフェで寝泊まりする「住居喪失者」は約5400人だった。8割以上が男性で、20歳代と50歳代が多かった。就労形態を見ると、ネットカフェ難民の典型とされていた1日単位などの短期派遣は約600人と少なく、1カ月未満のアルバイトや日雇い労働などの短期直接雇用が約1200人、長期の非正規雇用が約1000人だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070831-00000013-gen-ent