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2007年06月30日(土) 23時28分

警察情報、同僚十数人から収集 警視庁ウィニー流出産経新聞

 警視庁北沢署地域課の巡査長(26)の私有パソコンから、大量の警察情報がファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて流出した問題で、警察情報は上司の巡査部長(32)が同僚十数人から収集したものだったことが29日、警視庁の中間まとめで分かった。住所や電話番号と一緒に氏名が記載された個人情報は約1万2000人分で、約6200人分が流出した昨年3月の愛媛県警のケースを上回り、警察では過去最大となった。

 流出したのは約1万700ファイルで、うち警察情報は約6600。内訳は捜査報告書約1100、供述調書約600、被害届約100、その他の書類など約4800。

 個人情報のうち、犯罪被害者や捜査協力者など著しい名誉棄損にあたり、二次被害の恐れもあるとして、同庁が謝罪対象としたのは約130人で、補償を求める人もいるという。意見や問い合わせも、111件寄せられている。

 巡査長は上司の巡査部長からパソコンの外付けハードディスクを借り、保存されていた警察資料をコピー。ウィニーを通じて流出したが、別のファイル交換ソフトのシェアを介し、ネット上で流出が拡大していた。

 同庁は今月18日、情報管理に関する対策本部を設置。29日には、職場から不要な記録媒体を一掃するなどの緊急対策を通達した。

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