記事登録
2007年06月30日(土) 11時00分

横領:高萩市職員が647万円 懲戒免、刑事告訴も /茨城毎日新聞

 ◇補助機関職員、報酬基金から
 高萩市は29日、市の補助機関職員の報酬をプールする市民間交通指導隊基金から約647万8000円を横領したとして、市民生活部の男性主任(39)を28日付で懲戒免職にしたと発表した。主任はほぼ全額を返済したが、市は刑事告訴する方針。
 市によると、主任は01年から今年3月まで、生活環境・総務課に在籍中、同基金の取り扱い業務の担当をしており、立場を利用して基金の預金通帳から現金を引き出して横領したとみている。今月、指導隊の総会の決算書を作る過程で、通帳の現金の出し入れに不自然な点があったため調査したところ、本人が流用を認めた。使い道については本人が話していないという。
 市職員処分審査協議会(会長・後藤四朗副市長)は、主任を懲戒免職とするとともに、直属の上司や部長、歴代課長ら7人についても減給や戒告などの処分にした。
 市は不祥事の発生を受けて、約120の関連団体などの金銭取り扱いの実態を点検している。「今後は担当者だけにまかせず、複数の職員が通帳や印鑑などを別々に管理する」と話している。草間吉夫市長は「市民の信頼を裏切る行為で誠に残念で、深くおわびする。再発防止のための管理体制の充実強化に全力で取り組む」とコメントした。
 市民間交通指導隊は、非常勤特別職扱いで、市長から委嘱されている。任期は2年で、現在隊員は17人。市民に対しての交通安全指導や小・中学生の通学路での街頭指導、啓発などの業務をしている。【臼井真】

6月30日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070630-00000004-mailo-l08