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2007年06月30日(土) 18時01分

岡山大元助教授の有罪確定へ=未承認薬を製造販売−最高裁時事通信

 国内未承認の抗がん剤を製造し、インターネットで宣伝して販売したとして、薬事法違反罪に問われた岡山大大学院医歯薬学総合研究科元助教授林肇輝被告(65)の上告審で、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は30日までに、被告側の上告を棄却する決定をした。懲役1年6月、執行猶予4年、罰金50万円の有罪が確定する。決定は28日付。
 林被告は無罪を主張していたが、2審広島高裁岡山支部は2006年1月、「研究資金に窮し、未承認薬販売を考えた」と認定。有罪とした1審岡山地裁判決を支持して被告側控訴を棄却し、被告側が上告した。
 1、2審判決によると、林被告は医薬品輸入販売会社社長に指示し、1998年5月から未承認の抗がん剤約11万8000錠を製造。ネットで「がん予防、抑制物質として注目される新開発の漢方薬です」などと宣伝し、01年2月までに9780錠を11人に計約300万円で販売した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070630-00000097-jij-soci