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2007年06月30日(土) 19時54分

鶏卵から基準値超える医薬品 岐阜の業者に回収命令朝日新聞

 岐阜県は30日、出荷された卵から食品衛生法の基準を上回る動物用医薬品が検出されたとして、同県羽島市竹鼻町狐穴の卵選別包装業者「浅井物産合名会社」(浅井勝利社長)に対し、同社が6月11日の午前中に県内などの5農家から集荷して出荷した鶏卵計5万4千個の回収を命じた。通常の食生活で食べる量では人体への影響はないという。

 同県によると、同社が名古屋市中央卸売市場に出荷した11日集荷分の卵の一部から基準値を上回る合成抗菌剤のトリメトプリム0.04ppm(基準値0.02ppm)が検出されたと、同市から29日に通報があったという。

 同社は鶏卵を岐阜県の農家3戸と愛知県の農家2戸から集荷している。通報を受けて岐阜県が県内の集荷先の3農家に立ち入り調査。その結果、1戸でトリメトプリムの購入と在庫があったことが分かった。同県は、この農家のトリメトプリムの使用状況を調べるとともに、県内3農家が生産した卵について、同県保健環境研究所で検査している。

http://www.asahi.com/life/update/0630/NGY200706300023.html