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2007年06月29日(金) 16時15分

同じ女性を2度暴行 特急内強姦事件 被告、罪状認める産経新聞

 JR西日本の特急「サンダーバード」内で乗客の20歳代の女性に暴行したとして、強姦罪などに問われた滋賀県湖南市石部南の解体業、植園貴光被告(36)の公判が29日、大津地裁(長井秀典裁判長)であり、植園被告は起訴事実を大筋で認めた。検察側は、植園被告が暴力団関係者を装い、おびえる女性に対し車内で2度にわたって暴行に及んだ卑劣な犯行の実態を明らかにした。

 検察側の冒頭陳述によると、植園被告は昨年8月3日、乗用車の運転免許取得合宿からの帰りに、金沢駅から大阪行きのサンダーバード50号に乗車。乗客がまばらな自由席6号車内で、前から3列目の女性の隣に座った。福井駅を出た午後9時20分ごろから、服役を終えたばかりの暴力団関係者を装って「大声出すな。殺すぞ」と脅しながら女性の体を触り、通路を通りかかった他の乗客には「何見とるんじゃ」と怒鳴りつけた。

 その後、女性を車内のトイレに連れていき暴行。いったん京都駅で降りようとしたが、間に合わずドアが閉まったため、再び同じ女性を車内の洗面所で暴行した。

 この日の公判では被告人質問も行われ、植園被告は「仕事がうまくいかず酒に逃げ、同じ犯行を繰り返してしまった。世間の人には迷惑をかけた」と述べた。弁護側は「植園被告が、16歳のときのバイク事故で負った脳挫傷(のうざしょう)が原因で欲望を抑えられなくなり、犯行につながった可能性がある」と情状鑑定を請求し、採用された。

 植園被告は、走行中のJR湖西線の電車内やJR雄琴駅(大津市)構内のトイレで別々の女性に暴行した罪にも問われ、今年4月の初公判で起訴事実を認めている。

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