記事登録
2007年06月29日(金) 01時06分

<IMF>専務理事が任期途中で辞任へ 「個人的理由」毎日新聞

 【ワシントン木村旬】国際通貨基金(IMF)のロドリゴ・デ・ラト専務理事(58)は28日、今年10月に開くIMF・世界銀行総会の終了直後に辞任すると発表した。ラト氏は04年6月に就任したが、任期(5年間)途中での辞任となる。
 同氏は声明で辞任理由を「特に子供の教育など家族の環境という個人的理由だ」と説明した。
 IMFの姉妹機関の世銀でも、交際相手の女性職員を厚遇した問題でウルフォウィッツ総裁が今月末に辞任し、後任にゼーリック前米国務副長官が就任することが決まっており、トップが相次いで交代することになる。
 ラト氏はスペイン第1副首相兼経済相を経て、同国出身者として初のIMF専務理事に就任した。昨年9月には懸案だった中国や韓国など新興4カ国によるIMFへの増資を決めるなどIMF改革に取り組んできた。
 IMF専務理事はこれまで欧州出身者から選出されている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070629-00000005-mai-bus_all