食肉製造加工会社「ミートホープ」（北海道苫小牧市）の牛肉偽装事件を受け、農林水産省は２６日、コロッケなど加工食品の表示に関する緊急調査を実施することを決めた。
緊急調査は約１か月かけて実施。全国の店頭で売られているコロッケのほか、ハンバーグ、メンチカツ、ミートボールなどのうち、原材料名に「牛肉」と表示されている商品を購入し、そのうち約１００点を遺伝子分析して、表示の真偽を確認する。
一方、赤城農相は２６日の閣議後記者会見で、「多様な食品流通の実態を踏まえ、表示のあり方を幅広く検討すべきだ」と述べ、食肉業界関係者や有識者を集め、表示についての検討会を近く設立することを明らかにした。日本農林規格（ＪＡＳ）法では加工食品について、製造加工業者らに原材料などの表示を義務づけていない。このため同省では、製造加工業者らにも、表示を義務づけることを視野に、ＪＡＳ法に基づく省令の見直しなどを検討する。