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2007年06月25日(月) 03時00分

元行員ら、「15億円詐取」=投資家、東京地検に告訴へ−朝鮮総連不正登記事件時事通信

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の売却をめぐる不正登記事件で、元公安調査庁長官の緒方重威弁護士(73)が資金調達役として信用していた元銀行員(42)と、出資予定者(41)が数年前、東京都内の投資家に海外ファンドへの投資を持ち掛けて約15億円を出資させた後、返金に応ぜず、投資家とトラブルになっていることが24日、関係者の話で分かった。投資家側は詐欺や横領に当たるとして、元行員らを近く東京地検に告訴する方針。
 中央本部の土地・建物の売買をめぐっては、元不動産会社社長が仲介役を務め、元社長の知人の元行員らが資金調達を担当。緒方弁護士は記者会見で、元行員について、「頭の回転の速い人物。信用した」と説明。出資予定者については、1時間会ったのみで名刺も受け取っていなかったが、「精悍(せいかん)な顔つきで、自分と波長が合う」としていた。
 2人が過去に詐欺的なトラブルを起こしていたことで、同弁護士のずさんな資金調達計画が改めて浮き彫りになった。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000007-jij-soci