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2007年06月25日(月) 23時31分

偽装請負企業名公表を、内部告発の労働者ら厚労省に要請書読売新聞

 請負業者に雇われた労働者を、正社員の指揮下に入る派遣社員のように働かせる「偽装請負」について、労働局に内部告発した労働者で作る「偽装請負を内部告発する非正規ネット」が25日、厚生労働省を訪れ、偽装請負が確認された企業名の公表や、派遣先に長期間の直接雇用の指導を求める要請書を提出した。

 同団体によると、労働局から偽装請負の指摘を受けた後も、契約期間が1か月〜数か月の細切れになるなど、不安定な状態に変わりない。内部告発者が、嫌がらせを受けて職場を追われたケースもあったという。

 要請者の一人で、東芝の関連会社「東芝家電製造」大阪工場(大阪府茨木市)で働く小森彦(まさる)さん(39)は、告発後の今年3月から契約社員となったが、1か月ごとに契約を更新する不安定な状態に置かれている。工場閉鎖で今月末に職を失うが、「違反企業は、企業名も公表されないと同じ事を繰り返す。再発防止のために厳しく指導すべきだ」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070625i517.htm