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2007年06月25日(月) 14時34分

ミンチにパン混ぜる、ミート社偽装で新たな疑い読売新聞

 北海道苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」(田中稔社長)の牛肉ミンチ偽装事件で、同社がミンチにパンを混ぜていた疑いのあることが分かった。

 ミンチの増量を狙ったとみられる。

 同社はこれまで、種類の異なる肉を混ぜていたことを認めているが、肉以外の原料の混入疑惑も浮上した。同社の元社員によると、パンを混ぜていたのは5〜6年前。工場に入ると、ミンチを作る機械の原料投入口に、ホテルの朝食などで出されるようなロールパンが大量に入れられていたという。

 この元社員は「ひき肉の水増しのために入れていたのだろう。社内ではパンを『まんじゅう』と呼んでいた」と証言している。ひき肉に混ぜられたパンは水分を吸うため、納入先から、「(肉の)粘りが強すぎる。何かの皮が混じっていた」と苦情が来て、混入が見破られそうになったこともあったという。

 元社員はまた、「2004年に鳥インフルエンザが流行した影響で価格が暴落していた輸入カモ肉も大量に仕入れていた」と話す。カモ肉は赤みが強く牛肉と見分けがつきにくいため、ミンチ以外の肉にも混ぜていたという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070625i205.htm