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2007年06月24日(日) 03時02分

偽装ミンチ、きょう「ミートホープ」本社など強制捜査読売新聞

 北海道苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」(田中稔社長)の牛肉ミンチ偽装問題で、道警は24日、同社本社など約10か所を不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで捜索する。

 捜索対象には、同社製の豚肉などが混入したミンチを使って冷凍の牛肉コロッケを製造していた「北海道加ト吉」(赤平市)の工場なども含まれ、道警はコロッケの製造過程の全容解明を進める。

 問題の牛肉コロッケは、日本生活協同組合連合会(日本生協連、東京都渋谷区)が「加ト吉」(香川県)に生産を委託、加ト吉の子会社の北海道加ト吉が製造した。ミート社はすでに記者会見などで、牛肉コロッケの原料のミンチに豚肉などを故意に混入したことを認めているが、道警は、コロッケの製造過程も含めて捜査を進める必要があると判断。捜索対象に北海道加ト吉の工場なども加えた。

 牛肉ミンチ偽装以外にミート社は、苫小牧市や千歳市の学校給食用に、ブラジル産鶏肉を国内産と偽って納入したり、大手鶏肉販売会社の国産鶏肉の袋をコピーし、別の会社から仕入れた鶏肉を詰めて販売したりしたとされる。このほか、賞味期限が切れるなどした冷凍食品を格安で仕入れ、転売していた疑いも浮上している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070624i201.htm