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2007年06月22日(金) 12時01分

競合少なく、随意契約になりがち=逮捕の1佐、「切れ者」のエリート−陸自汚職時事通信

 陸上自衛隊の後方支援装備契約をめぐり収賄容疑で逮捕された1等陸佐西真悟容疑者(44)は、陸上幕僚監部装備部開発課など装備品の研究、開発にかかわる部署での勤務が長く、昨年1月に連隊長や司令級に当たる1佐に昇進したエリートだ。周囲の評は「切れ者」「仕事ができる」。陸自幹部の一人は「優秀な人間だからこそ、業者が近づいたのだろう。わずかな金でキャリアが台無しになった」と嘆いた。
 西容疑者は1985年に防衛大を卒業後、陸自に入隊。北海道・旭川の第2後方支援連隊や陸幕装備部などに勤務し、隊員の食事や住居のほか、テントや工具などの装備品を開発、調達する後方支援任務に当たってきた。
 防衛省の装備品に関する業界は競合する業者が少なく、一般競争入札による契約が基本だが、随意契約になりやすい。陸海空3自衛隊の装備部門には、業者が連日押し寄せているのが実態だ。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070622-00000069-jij-soci