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2007年06月21日(木) 23時45分

ミート社社長が混入指示「7、8年前から」…会見で認める読売新聞

 牛肉ミンチに豚肉などを混入させていた食肉製造加工会社「ミートホープ」の田中稔社長は21日、北海道苫小牧市の本社で記者会見し、自らが積極的に指図して偽装していたことを初めて認めた。

 混入を始めた時期は、「7、8年前から」とし、「毎日のように続いた時もあった」と述べた。これまでは、20日の記者会見などで、牛肉が不足した際に工場長から相談を受け混入を容認したと説明するなど、自らの指示は否定していた。

 混入の理由については、「安くするために色々なことをした。(他原料を混入すれば)1、2割は安くなる」と述べ、原料不足だけでなく、原価を低く抑え、利益を上げるためだったと説明した。

 ミート社はまた、主な取引先だった食品大手「加ト吉」(本社・香川県)の子会社「北海道加ト吉」(北海道赤平市)など計16社に、今月までの1年間に牛肉ミンチを計150トン程度出荷していたことを明らかにした。出荷先は、千葉県や宮城県などの加工業者も含まれ、北海道加ト吉以外の15社への出荷量は計約91トンに上るという。出荷済みの牛肉ミンチについては回収し、牛肉ミンチを原材料に使った商品についても、メーカーと協議して回収する方針だ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070621i215.htm