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2007年06月21日(木) 11時00分

悪徳商法:「さおだけー」2本で3万円 札幌で相次ぐ被害 /北海道毎日新聞

 ◇10万円の請求も−−市消費者センター、注意呼びかけ
 ウソを言ったり、返品を認めずに高額な物干しざおを売りつける悪徳商法の被害が5月末から、札幌市内で相次いでいる。市消費者センターによると、2万9800〜10万4500円請求されたという相談が19日現在、6件寄せられた。同センターは「金額を明示しない業者からは買わないで」と注意を呼びかけている。
 5月中旬に被害に遭った豊平区の50代主婦は、販売業者がトラックにつけた拡声機で「1本500円。2本で1000円」と宣伝していたので、購入しようと呼び止めた。業者は値段を聞いてもはっきり言わないまま、竹製の物干しを切断。「代金は3万円」と言われて驚き、断れずに購入した。
 このほか、購入を断ると「もうさおを切ったから返品できない」「ただじゃすまないぞ」などと強引に迫ったり、値段を聞くと「ニーキュッパ」と言って「2980円」と誤解させたりした。
 また、返品を申し出ると、「(訪問販売ではないので)クーリングオフはできない」と反論するケースも。名前や連絡先を教えないうえ領収書も渡さず、同一業者かどうかも分かっていない。【内藤陽】

6月21日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070621-00000026-mailo-hok