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2007年06月21日(木) 21時33分

年金記録漏れ、国民生活センターにも97年度から苦情相談読売新聞

 内閣府は21日、1997年度から2006年度までの10年間で、国民生活センターに寄せられた年金に関する苦情相談が2439件あったことを明らかにした。

 民主党の長妻昭衆院議員に説明した。このうち、「支払った保険料が未納になっている」など記録漏れを指摘する事例が50件程度あり、長妻議員は「政府は10年前から年金問題(の存在)を把握しながら対策を講じず、反応が鈍かった」などと批判している。

 苦情相談は、02年度までは100件前後で推移していたが、03年度は327件に急増し、06年度は過去最多の577件に上った。相談の中には、「会社に5年勤続したのに、社会保険事務所に登録がなく、年金額が少ない」(97年)「国民年金が1か月分未納だと言われたが、領収証を持っている」(02年)など、記録漏れを指摘するケースがあった。

 長妻議員の批判に対し、内閣府は、各地の消費者生活センターと社会保険事務所で情報を共有して苦情相談には対処してきた、としている。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070621it13.htm