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2007年06月20日(水) 03時03分

「民間開放」の管制施設点検、国交省OB法人が独占受注読売新聞

 国が行ってきた業務の「民間開放」の一環として、国土交通省が2001年度に一般競争入札を導入した航空交通管制施設の保守点検業務を、同省の元キャリア官僚が会長、理事長を務める財団法人「航空保安施設信頼性センター(KSC)」(東京都大田区)が独占受注していることが19日、わかった。

 国交省が民間企業の参入が事実上、困難な入札参加要件を設けていたため、07年度までの全発注49件のうち48件を、KSC1社だけが入札に参加して落札。7年間で受注額は7倍に増加する一方、天下り職員の数も13倍に増えていた。

 国交省によると、航空交通管制施設の保守点検業務は、東京、大阪両航空局や主要空港事務所などが01年度以降、順次、一般競争入札で外部委託を進め、発注額は01年度の4件計1億9300万円から年々増加、07年度は15件計14億7900万円にのぼる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000001-yom-soci